コロナの影響で働き方を変えたい、ママ・主婦でも家でできる仕事を探している、副業を考え始めたという方が増えてきましたね。
- WEBデザインスクールに通っている主婦
- 子育てをしながら独学でデザインの勉強をしている
- 子どもと過ごす時間を作るため、在宅で働ける技術を身につけたいと思っている
- デザインを学んでも実際に仕事になるのか不安に思っている
この記事は9歳と6歳の子どものがいるママデザイナーが、同じようにフリーランスを目指して頑張っている主婦の方へ向けてエールを込めて書きました。
「デザイン未経験からグラフィックデザイナーへ転職(企業に就職)」
「専業主婦からフリーランスへ」
「制作一筋・営業経験なし」
「フリーランス一年目で2人目妊娠」
営業方法も分からないまま、妊娠中からフリーでお仕事を初めて7年目となりました。
結構無謀なスタートだったと思うけど、7年続けてきてフリーランスになって良かったこと・課題をまとめてみたよ。
主婦からフリーランスへ
デザイナーになるには

最近は未経験でも在宅でデザイナーになれるって広告もよく見かけるけど?

主婦・ママがスクールに通ってデザインの勉強をしている方も増えたね。
デザイナーは資格があるわけではないので、ツール(イラストレーター ・フォトショップなど)が使えればデザインの仕事は始められます。
スクールに通ったり独学で本を読めばツールの使い方は学べるし、YouTubeでも丁寧に使い方を説明してくれています。(YouTubeはとても参考になるのでオススメ!!)
デザインの基礎なども本で学ぶことができるよ。
デザイン上達するには
独学やスクールでイラストレーターやフォトショップ、WEBデザイナーならHTMLやCSSを学んでも、実際にデザイナーとして活動していくには課題はたくさんあります。
ツールが使えるようになっても、デザイン練習を続けても、デザインが上手くなるには道のりが遠いと感じていませんか?
私もデザイン学校を卒業しているわけではないので、全くの未経験からのスタートです。(よく採用してくれたと当時の社長には感謝しています^^)
ただ最初から実際の案件をたくさん経験できたので、デザインのコツやアイディアなど実務を通して、先輩の指導の元で学ぶことができました。
バナーなどのデザイントレース(模写)はバランスやレイアウトの感覚を覚えることはできるけど、自分で配置を考えたりフォントを選ばなくても元々完成したデザインの真似なので、デザインができるようになる訳ではないですよね。
デザインを上達するには、実際の案件で数を経験していくことが一番です。最初は「自分の好きな色」や「雰囲気」で制作しがちですが、お客様がいるお仕事はそれが通る事はほぼありません。クライアントの要望を聞き、形にしていくことでデザイン力は鍛えられます。
実績はどう作る?
フリーランスデザイナーが仕事を受注する方法は大雑把に分けてこの5つ。
- SNSで集客する
- ブログ、WEBサイトから集客する
- 友人などから口コミで紹介してもらう
- クラウドソーシングを利用する
- 企業と業務提携をする

どれが一番効果的なの?

私がフリーランスとして始めた頃は、友人の口コミからがスタートでした。元々デザイン経験はあったので、口コミで紹介してもらったり、そこから企業との業務提携につながっていきました。
架空の制作実績ではなくまずは友人からでもいいので「実際の案件」をたくさん制作することをオススメします。
実際の案件を受注するには、Webデザイン・ライティング・ロゴなど日々いろいろな案件が募集されているクラウドソーシングを活用する方法もあります。
クラウドソーシングとは群集(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語で、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスのこと。(Wikipediaより)
知識・スキルなど得意を売り買いするスキルマーケット「ココナラ」も人気ですよね。

フリーランスデザイナーの価格設定は?
価格設定は基本的に自由です。実績・経験などを踏まえて自分で決めることができます。
経験が浅いと低い金額からスタートしがちですが、一度設定した金額をあげるタイミングはとっても難しい。私もここが一番悩みました。

初めて自分で受けた名刺の仕事は印刷代込で3,000円だったよ^^;
企業にいた頃は、先輩デザイナーや営業さんなど知識のある方達からのアドバイスでスキルを磨くことができたけど、フリーランスになると良くも悪くも1人で解決しなければいけません。デザインに自信を持って出せないと、金額も低く提出しがち。
クライアントとの打合せ・校正のやりとり・納品(発送)など制作以外の作業も1人で行うので、1つの案件に対してデザイン料だけで価格設定をしてしまうと、作業量に見合わない金額になってしまうことも・・・

うぅ・・時給換算したらツライ
私は思い切って価格を改定するまで約4年かかりました^^;
長かった・・・
フリーランスデザイナーを目指すなら大事なこと
働き方を変えたい、デザインの勉強をして在宅で働きたい、フリーランスになりたいなら大事な事はこの4つ。
- まずは実際の案件で実績を作る
- SNSでもいいので作品を公開する
- どんな案件にもチャレンジする
- 集客の勉強をする
まずは実際の案件で実績を作る
友人からの紹介でも低価格での案件でもいいので、実際の案件をコツコツやっていくことで力がつきます。お客様とのやりとりから学ぶ事は多い!!
SNSでもいいので作品を公開する
今はInstagramなどで実績を公開している方も多いですよね。私もポートフォリオとしてインスタアカウントを作りました。
誰に頼もう?と思った時に、ポートフォリオがなければ自分の作品の雰囲気を知ってもらうこともできません。
どんどん公開しましょう^^
どんな案件にもチャレンジする
やったことがないジャンルだったり締切が非常にタイトなど、これは厳しいかも・・という案件でも声をかけていただいたら大抵のことはチャレンジしてきました。
うまくいったことばかりではないけど、チャレンジしたことが確実に力になっています。
どんな案件でも、怯まずにやってみるって大事ですよ。
集客の勉強をする
SNSでも WEB(SEO)でもいいので、集客の勉強をしましょう。オンライン化が進んで、住んでいる場所は関係なく気軽に繋がれるようになりました。
授業や会議、飲み会などもオンラインでできるようになって、画面越しに会うことのハードルもすごく下がりましたよね。
今後、ますます住んでいる場所とは関係なく、誰とでもお仕事ができるようになるでしょう。WEB上で集客できるのは強みになります。
フリーランスを選んで7年の道のり
最初の4年は実績作り
ひとりめが2歳の時にフリーランスとして仕事を始め、すぐ2人目の妊娠が発覚!!この時、まだ仕事も多くはなかったので、保育園に預けずに在宅保育の状態で仕事をしていました。日中は子どもと遊び、夜は作業の日々。
体力も気力も必要だったけど頑張れたのは、「今はコツコツ実績を作って、2人目が幼稚園に入園したら本格的にスタートさせるんだ!!」と決めていたからです。
初めての依頼(無償)は知人が企画したイベントのチラシ。ここから、講演会やセミナーのチラシやポスター、フリーランスで活動している方の名刺のお仕事、ママ向けフリーペーパーのスタッフなどもさせていただきました。
乳児を抱っこしながら打合せをさせてもらったり、お客様に助けてもらいながら続けてこれたのは、「子どもが小さくても、日中時間がなくても、仕事がしたい!」という気持ちを応援して仕事を依頼してくれた方達のおかげです。
当時SNSはFacebookのみ、しかも友達限定公開。自分のWEBサイトも作っていなかったので、集客と言えるような事は全然していませんでした^^;(すごく反省しています・・・)
入園・入学・起業
子ども達が入学・入園のタイミングで屋号をつけて開業届を提出し、本格的にお仕事をスタートさせました。
開業届を出したのは、パソコン・デザインが得意なママの小遣い稼ぎというレベルから抜け出したい、仕事として確立させたかったというのが一番の理由です。
このタイミングで受注金額も改定しました。
「開業届を出しました!本格的に仕事として始めます」と宣言したことで、フリーペーパーのスタッフのお話が来たり仕事量もグッと増えました。
自分も周りの方達も意識が変わったのをすごく感じましたよ。
その反面、今までなんとなくでもまかり通っていた経理や事務的な部分がわかっていない、知らないことが多すぎる!!ということにも気づきました。(白と青では帳簿の付け方も全然違うし、1から勉強しました)
起業3年目のいま
1、2年目は企業からお仕事をいただく機会が多く、業務提携という形でお仕事をさせていただいていました。
自分以外の視点を知ることができるし、特にフリーペーパーは広告とは考え方が全く違ったのでいろんなことを勉強させていただきました。
新聞広告もフリーペーパーも締切がシビアなので、仕事・家事・習い事の送迎と常に走っていた記憶があります^^;
働き方改革をするぞ〜と決めた3年目。企業との提携ではなく自分の力で集客できるように、WEB集客の勉強を始めました。
企業に就職とフリーランスどっちがいい?
企業に就職して働くことと、フリーランスとして働くこと。両方を経験して私の思うメリット・デメリットをまとめました。
メリット | デメリット | |
企業に就職 | 営業さんが打合せ・原稿作成・校正をしてくれる | クライアントの話を直接聞いていないので意思疎通がしづらい |
制作に集中できる | どれだけ仕事をしても給料は変わらない | |
先輩や上司からアドバイスがもらえる(ダメだしとも言う) | (当時は)残業の多い業種で深夜まで勤務が日常茶飯事 | |
他のデザイナーのアイディアを見れたり勉強ができる | ||
フリーランス | クライアントと直接やりとりができるので意思疎通がしやすい | 営業・校正・経理など制作以外の作業も多い |
時間に融通が効く | 良くも悪くもひとりなのでアイディアが偏りがち | |
頑張った分だけ収入UP | 沼にハマった時に脱出できない |
企業に就職して働く一番のメリットは、先輩や上司から多くのことを学べるという点です。また、企業にいる方が色々な業種の案件に関わることができるので、デザインの幅も広がります。

フリーランスになって良かった事は?

一番のメリットは、時間の融通が効くことかな。自分で時間を区切って仕事ができるので、幼稚園・学校の行事や参観、体調不良での突然の欠席、習い事にも柔軟に対応できています。

フリーランスで働いて大変なことは?

時間の融通が効く反面、子どもの体調不良で日中仕事ができなくてもフォローしてくれる人がいないので、子どもが寝てから夜中まで仕事をしていることもあります。経理や事務作業、集客の勉強も必須になるので、制作以外の作業時間も必要になるよ。
デザインができることとフリーランスとして経営していけることは別問題。営業・デザイン・経理を全て1人で調べてやるのはなかなか大変です。
それでも、今フリーランスデザイナーを目指している主婦の方へ声を大にして言いたい!!
「デザインの仕事はとっても楽しい!!」
「デザイン力を必要としている方はたくさんいるよ」
子どもの成長とともに仕事に向き合える時間も増えていきます。できることをコツコツと頑張りましょう!!
もしデザインに行き詰まった場合は、アドバイスもしています。私でよければお問い合わせくださいね^^